50代の転職で見つけた新しい生き方

転職 仕事・キャリア
こんにちは、オジトレです。

このブログを始めたのは、私が50代で経験した転職のリアルを共有したかったからです。年齢を重ねるほどに転職は難しく感じますが、だからこそ伝えたいことがありました。私の決断や迷い、準備と失敗の一つひとつが、同じ境遇の方の力になれば嬉しいです。

大企業での安定と、心に生まれた違和感

大学卒業後、30年以上にわたり大企業で働いてきました。評価も安定しており、給与も満足できるものでした。俗に言う“安定したキャリア”です。しかし、2020年のコロナ禍を境に職場環境や会社の方針が変わり始め、上司との価値観のズレが目立つようになりました。

「あと5年、我慢して働くべきか」「今、踏み出すべきか」——50代半ばの私にはどちらの選択にも大きなリスクと不安が伴いました。家族や住宅ローンなど現実的な責務を抱える立場として、簡単には諦められない問題だったのです。

家族と生活が決断を難しくする

私には支えてくれる妻と息子がいます。東京で購入したマンションと住宅ローン、そして子どもの教育費。こうした生活基盤があるからこそ、退職の決断は“自分一人の問題”ではありませんでした。家庭への影響、収入の不確実性、年齢による就職の難しさ……考えるほどに重くのしかかりました。

しかし同時に「このまま心の違和感を抱え続けるのか」という問いも消えず、葛藤が続きました。

北海道一周の旅で見えたもの

悩んだ末、有給休暇を使って10日間の北海道一周ドライブに出ました。静かな山道、広い空、道端にいるリスや鹿。都会では得られない“時間”と“体験”が心の奥に届きました。地元で食べた魚の旨味は忘れられません。

旅の中で、私は気づきました。
「キャリアの豊かさは年収や役職だけでは測れない」ということです。人生100年時代と呼ばれる今、残りの時間をどう生きるかを自分で選ぶ価値がある。そう思った瞬間、心のもやが晴れていきました。

家族と話し合い、退職を決断

旅の数ヶ月後、会社で早期退職の募集がありました。家族と何度も話し合い、家計の試算や将来の生活設計をシミュレーションしました。妻も最初は不安を隠せませんでしたが、最終的には「後悔しない選択をしてほしい」と後押ししてくれました。

こうして私は退職を選びました。清々しさと同時に、目の前には不安という現実が立ちはだかりました。

再就職までの苦悩と学び(約10ヶ月)

退職後の10ヶ月は決して楽な時間ではありませんでした。求人の少なさ、年齢の壁、面接で感じる期待と不安。何度も書類選考で落ち、何度も自信を失いかけました。ある夜は「辞めなければ良かった」と自分を責めました。

それでも諦めずに自分の強みを整理し、転職エージェントとも真摯に向き合いました。過去の経験を単に並べるのではなく、「どのような価値を提供できるか」を磨くことが重要だと学びました。そして、10ヶ月後に大手町の企業で再就職が決まりました。待遇も満足できるもので、新しい環境で再びやりがいを感じられることが何よりの喜びでした。

転職で得た本当の価値

私が伝えたいのは、年齢は挑戦の言い訳にはならないということです。50代でも、覚悟を持ち、準備し、行動すれば次のキャリアを切り拓くことができます。重要なのは、自分が何を大切にしているかを見極めること。給与か、安定か、やりがいか、生活の質か——選択は人それぞれです。

もし今、あなたが同じように悩んでいるなら、私の経験が少しでも勇気やヒントになれば幸いです。これからこのブログで、転職準備の具体策や家族との話し方、面接対策など実践的な内容もお伝えしていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今後も転職に役立つ情報をお届けしますので、ぜひブックマークやフォローをお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました